スピードは財産
走り始めた頃、いつかはフルマラソンを走ってみたいと思っていました。
でも、走り始めた当時は、42kmも走るなんてとても考えられない、普通の人には無理、10kmだってきついって思っていました。
なので、いつか走りたいと思いつつも、かなり先の話だと思っていて、しばらくの間、練習では基本5km程度、長くても7,8km程度しか走っていませんでした。
そうしているうちに、地域のランナーさん達と知り合いになり、地域の駅伝の練習などに参加しているうちに、駅伝が中心となりました。
フルを走りたいという思いはあまりなくなり、駅伝のために5kmくらいの距離を速く走れるようになることが目標になっていきました。
そして、走り始めてから3年半で、5km17分を少し切るくらいまでタイムを伸ばすことができました。
陸上経験なし、運動自体あまりしたことがない状態から大人になって走り始めた割には、結構いいタイムなのでは?と自分的には思っているのですが。
ちなみに、5km17分くらいの頃に、フルのための練習をなにもせずに走ったのですが、30kmまではサブスリーくらいのペースで行けましたが、以降大失速で、3時間13分くらいかかりました。
それが今でも自己ベストなのですが、やはりフルの練習をちゃんとしないとダメだな、フルは甘くないなと思いましたね。
フルの話は置いておいて、5km17分くらいの走力を、走り始めてから早いうちにつけたことは、すごくよかったなと思っています。
以降10年くらい、いろいろあってあまり練習しなくなりました。
月間50kmとかせいぜいその程度で、以前からランナーとしては重めでしたが、練習が減ったことで体重がさらに増えたりもしました。
でも、その程度の月間距離で、駅伝が近づいてきたら少し頑張る程度でも、5km19分くらいでは走れたんですよね。
実際、一年通してあまり練習してなくても、ちょっと頑張れば5km20分切り程度ならすぐできるっていう感覚はありましたし。
これって、一度5km17分くらいまで行ったことがあるからですよね。
その他の例としては、駅伝チームに、大学時代400m、800mをやっていた人がいるのですが、年間通してはたいして練習していなくて、駅伝が近づいてきたらちょっと頑張るっていう程度なのに、やはりスピードでは全然かなわないし、スピードを生かして、3kmくらいまでならば結構速いです。
ということで、自分自身の経験からも、まずスピードを鍛えるのは大事だよねって思います。
一度獲得したスピードは財産というか、基本レベルが上がるみたいなイメージで、ランニング人生でずっと生かせると思います。
もっと速い人からすれば、自分のタイムなんて全然たいしたことないと思いますが、話としては誰にでも通じるんじゃないですかね。
そんなわけで、市民ランナーでフルマラソンが目標の人でも、一度スピードをしっかりつけるような練習をしてみるのもいいんじゃないかと思ったりします。